それも、以前は根拠があったかもしれない。
でも、今もあるのか、本当に。それがそれであるために必要であったものらはすべて失われており、それでも、それはなにか幽霊のようにそこに「とどまらざるをえない」のではないか。
それは私たちに根付いていた。しかし、今は切り離され、空中を漂うものとしてそこにある。
わたしがそれを知るときには、わたしはそれを知っている。だからわたしはそれを知ったとして、知ったとは思わない。それはたしかにわたしから来たのだから。しかし、そのことと「それがここにいなければならない」ということは別だ。それがここにいる必要はない。風に乗って、どこへでも飛んでいけばいいのだ。
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