誇張すること。昔の中国を想起するほどに。
運動の誇張、私は歩き続けているうちに、一歩は道を跨ぎ横切るほど大きくなる。
時間の誇張、昼夜三百、水とりんごのみで生きた。
視線の誇張、余りに近づきすぎてその人の鼻に空いている毛穴に詰まった脂が揺れるのが見える。
誇張することは、何も見えなくするのだろうかと思ったりしながら、それの方が真実を表している気がする。真実というものがあるものかとつばを散らしてくるものを追い払う。
見てないものをわざわざ見たふりをして書くよりも、見たものを見たのだと強調するの方がいいんじゃないかと思うので、そうしている。
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