珈琲賛歌
さて、皆さんもご存じの通り(と云って知っている人などそうそういませんが)、イタリアの家庭には必ずと云って良いほど直火式のエスプレッソマシーンが置いてあり、その八割は髭のひょろっとしたおじさんが目印の「ビアレッティ」です。
ここからはトリヴィアルな話になりますが、そもそも直火式にはエスプレッソと名前が付いているものの、機械式と比べて気圧が低く出来上がったものは味も香りも違うんですね。
ヨーロッパでは機械式で作ったものを「エスプレッソ」、直火式で作ったものを「モカ」と呼ぶそうなんですが、そんな違いはあれどヨーロッパ、殊にイタリアではこうした濃い珈琲が親しまれています。
そんな中、ビアレッティが何とか直火式で「エスプレッソ」に近づけようと作ったのが「ブリッカ」というエスプレッソマシーンです。
まだ、直輸入されていない商品なので店頭などでは見かけないかもしれませんが、amazonなのでは買うことが出来ます。
で、これ、前のマシーンと何が違うかというと、珈琲の噴出口に重しを付けることで中の気圧をあげ、より高い気圧で珈琲を出すことが出来るようになっているのです。
うまく煎れれば、クレマ(細かい泡が浮ぶ、スターバックスのようなエスプレッソ風ではお目にかかれませんが)もできるという画期的な一品。
なのですが、未だに上手く出来ない。
ちゃんと出来ることは多くYouTubeなどで動画があがっているので出来るはずなんですけどね。
それでも、出来上がった珈琲は今までと比べてこってり濃厚(珈琲にその表現はどうかと思うが)で、エスプレッソにより近い味わいになっています。
機械式は場所をとりますし、良いものは値段も高い。
このブリッカ、たしかに普通の珈琲器具に比べると値段は割高ですが、持っていて損のない一品だと思います。
ぜひ一家に一台、いかがでしょう?
こういうのって、いまダイレクト・マーケティングっていうんですかね。
ちなみに、エスプレッソはデミタスカップという小さなカップで飲んだ方がいいです。
あまりがぶがぶと飲むものではなく。
少量に砂糖を三杯くらいいれて、ちびちびのみ、沈んだ砂糖をスプーンですくって食べるのが、本場の作法です。
勉強になりましたか?
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